じっくり使ったブライトン“Rider S500”をインプレッション

2022.07.10
商品インプレッション

スタッフ松岡です(^^)/

今年の2月に出たブライトンの「Rider S500」を使い込んでみて

良いところ、悪いところがそれぞれ分かったので参考にしていただけたらと思います!

 

ガーミンの新モデルが出ましたが構わずBryton推しです!

 

基本スペック&新機能

 

 

バッテリーのもちは公称 24時間

実際に使用した結果、公称を上回る25時間ほど持ちました!

 

主に夜で使っていたので画面の消費電力が抑えられていたのも大きな要因ですが、

バッテリー消費にかかわる

全種類の衛星補足、スピードケイデンスセンサー、心拍計を接続しての状況だったので公称の持ちに近いと思います (^^)b

 

画面サイズは2.4インチタッチパネル、カラー画面

視認性がよくカラー表示なので全体的に見やすく、

反応速度も不満なくサクサク動きます。

 

 

ルートナビゲーション機能付き(音声検索も可能!)

標準で入っている「OSMマップ」上でのルート案内に対応しています、方法は2つ。

 

1. ※アプリ(スマホ)とブライトン本体を接続しながらする

↳バッテリーの消費は増えますが、案内ルートを外れた時に元のルートまで案内してくれる機能が使えます

音声検索も可能になるので住所や店名を知っていると楽に目的地を設定できます!

また若干ルート検索が早いです(スマホのスペックに依存?)

 

※アプリとはブライトンの「Bryton Active」というスマホアプリを指します。(以下「アプリ」)

 

 

2. あらかじめ作成したルートをアプリ経由でブライトン本体に入れる

↳アプリや外部サイトにてルートを作成 → 作成したデータをアプリに同期 → サイクルコンピューターと同期する

上記の流れが必要ですが、詳細にルートを練るならこちらの方法がおすすめです!

(ただしルートを外れると、外れたポイントまでの直線距離しか表示されません)

 

 

 

ほとんどの衛星受信に対応

GPSはもちろん、Glonass、Galileo、Beidou、QZSSといった主要な各国の衛星に対応し、精度も抜群!

起動してすぐに捕捉します!

 

 

 

 

捕捉する衛星が多いと消費電力が多くなるので、設定にて「標準」がおすすめです。

国内の使用であればGPSとQZSS(日本の衛星)の組み合わせでかなり高精度の位置情報を得られます!

 

登っている山の勾配や残り距離がひとめで分かる機能付き

「クライムチャレンジ」という新機能!

アプリでの作業が必要ですが、作成したルートデータに任意の登り区間を設定すると

設定した区間の頂上までの距離や勾配などがグラフで表示されます。

(Garminの「Climb Pro」と似た機能)

 

 

 

現在地を他人に共有できる機能

Live Track機能という現在地をリアルタイムで共有できる機能があり、自分の場所を公開することが可能です!

浮気防止にも使えますね

 

トレーニング機能が充実

スマートローラー台との連携機能も多く、ルートデータの斜度に対応したバーチャルサイクリング機能や

ローラー台の負荷を目標パワーに合わせたりなどがあります!

もちろん、トレーニングメニューにも対応しています。

 

パワーメーターを持っている方向けですが、パワー関連の表示もかなり充実しているので

レース志向の方も満足いただけます。

 

 

 

不満なところもいくつか…

正直、機能や操作性の不満は一切感じないのですが

「地図データにOSMを使用している」ことから引き起こされる惜しい点があります。

 

ルート案内がおかしいときがある

 

結論から言うとルート作成は「Ride With GPS」で作成するのがおすすめです!!

 

そもそもOSMという地図データは有志の方たちが編集しあい成り立っている「無料の地図データ」です。

ゼンリンや昭文社、GoogleMapの地図などと比べると詳細度が劣ってしまいます。

 

ブライトンのアプリでルート作成をすると実際あるはずの道がなかったり、位置がズレていたりしていることがありました。

これはアプリ内のOSMデータが古いか簡略化されているのが原因です。

(Rider S500内のOSMデータは2021年10月のデータなのでご安心ください)

 

ルート同期の仕方は気兼ねなくお尋ねください(^^)

 

クライムチャレンジの精度

某のぼり区間のガーミン(昭文社)の地図データ


同のぼり区間のBryton(OSM)の地図データ

 

 

昭文社は獲得標高約100mで勾配が緩くなる箇所がないのに対して、

OSMは獲得標高75m かつ中腹あたりで勾配が緩い表示になってしまいます。

もちろん走って正しかったのは昭文社です!

 

ただ衛星で計測する勾配表示は高精度でしたので、クライムチャレンジ機能はあくまで参考程度にとどめておきましょう

もうちょっとで勾配が緩くなる!と勘違いして力を振り絞ると大惨事に (^^;

(逆に興奮する人も!?)

 

細かいバグ

ほかにも自分で発見した不具合がいくつかあります。

 

1. VAM(1時間あたりの平均上昇量)というクライマーにとっては重要な項目があるのですが、正しく機能しない

 

2. ラップ機能を所定の位置で自動的にスタートできる機能がありますが、その設定が反映されない

 

3. ルート案内時のターンbyターン表示のタイミングが遅い時がある

 

ほかにも気づいていない不具合があるかもしれませんが、

既知のバグがアップデートで直ってはいるので今後のサポートに期待しましょう。

(ブライトンサポートにバグを報告したらご丁寧に返信いただきました)

 

 

 

まとめ

トップブランドのGarminと比較するとリーズナブルな価格で展開しているBrytonですが

機能的には見劣りしているとは感じません。

 

 

衛星受信の精度や表示項目も、日本展開した頃と比べるとかなり改善されています。

カラー表示を生かしたグラフィカルな項目も見やすく、

 

  

 

 

表示項目をスマホで設定できるので何を表示させたいか整理することができます!

これはBrytonの優れている点だと思います。

 

 

 

 

ガーミンの一番の強みは膨大なデータベースからくる

提案や分析の項目がサイクルコンピューター単体で完結されていることだとおもいます。

 

ガーミンならではの機能がどうしても欲しいという方でなければ

ブライトン、かなりおすすめですよ(^^)/