バイクのポテンシャルを発揮させるメカニック渡辺の新車組み立て
待ちに待ったバイクが届きました!!
開封する時はいつもワクワクします。
TREKは環境保護に力を入れており、リサイクル可能なボックス、梱包資材を使用してくださっています。
それでは、組み立てにはいります!
箱から出したら梱包材を剥がし、まずはホイールから仕上げていきます。
工場出荷状態では、ハブのグリスは必要最低限もしくはそれに満たない状態です。
カップ&コーンタイプのハブを生かすも殺すも、手の加え方次第です。
性能バランスの良いシマノプレミアムグリスを使用しグリスアップします。
多めのグリスを充填します。
ハケの切れ毛が混入するのを防ぐために、ハケは使わず清潔な指で塗布充填しております。指で押しながら塗り込むので細部にまで充填されます。
水の侵入を防ぎ、長い期間ノントラブルでご使用いただけるようになります。
ブレーキローターに付着しないように、はみ出た分は拭き取ります。
リアハブも同様にグリスアップします。
ハブレンチで玉当たり調整を行います。こちらも工場出荷状態は念入りな調整が施されていないことが多くゴリゴリした状態ですので、シルクのような回転に仕上げられるようにミリ単位の微調整を何度も何度も行います。
この作業はレース活動を始めた12歳の頃から31年間行っていますが、軸とロックナットの相性によって玉押しが予想外の動きをすることがあるので、一発で決まるときもあれば何度もやり直さないといけないときもあります。
玉当たり調整のベストな調整具合は片側の軸を床に押し付けた状態で、極僅かにガタが出る調整がベストとなります。
通常使用ではガタが発生しないギリギリのところで回転してくれるため、大変軽い回転に仕上げることができます。
続いては、タイヤを取り外しスポークの調整です。縦フレ取り、横フレ取り、センター出しを行います。
センターゲージを使用して、状態を把握します。
フレ取り台にセットし、ベストな状態に仕上げていきます。
縦フレを取り終え、横フレを取っていきます。
フリーボディはスチールのためグリスを薄く塗ります。ノーメンテナンスで乗り続けたとしても錆びてしまうことがないようにしています。
ホイール編は、ここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、車体編をお送りしますお楽しみに!