Madone SL6 Gen6(2022モデル)組み立てレポート

2022.05.03
メンテナンス関連

こんにちは!メカニックの渡辺です。

今回はMadone SL6 Gen6(2022モデル)の組み立てレポートをお届けします。

 

ご注文から約1年近い歳月を経て、ついにMadoneが入荷してきました!

ご予約をいただいていたお客様のフィッテングデータに基づき、ハンドル位置、サドル位置の調整をバイクフィッターの杉浦店長に行ってもらいます。

 

 

 

フィッティング後はバラしてガラスコーティング

ポジションが決まりましたらガラスコーティングを行います。

全てのパーツを取り外し、細部までコーティングできるように下準備を行います。

梱包材などで付いたヘアースクラッチと呼ばれる細かな傷が塗装面に付いていますので、綺麗に取り除いていきます。

 

 

ガラスコーティングの定着を妨げないワコーズの『ノンシリコンコンパウンド(細目)』と『ウールバフ』で目消しを行い、仕上げは『超微粒子コンパウンド』と『ウレタンバフ』で仕上げます。

 

 

コーティング前の磨きが済んだ状態です。

目につくヘアースクラッチを消すことができました。

 

 

今回は耐久性・撥水力・撥油性能に優れた『プレミアムコーティング』をご依頼いただきましたので、4℃REST(クレストヨンド)の【ガラスの鎧】、【カガミの甲冑】をダブルで施工します。

コーティング作業は、入念な磨きから脱脂、【ガラスの鎧】の施工までで1日、【カガミの甲冑】の施工で1日、計2日ほど時間をかけています。

 

 

そして、乾燥が終わり【ガラスの盾】で仕上げをおこないプレミアムコーティング完成です。

天井の照明が映り込む最高の仕上がりにいつもニヤニヤしてしまいます。

 

 

 

組み立て開始

楽しみにお待ちいただいているお客様に、1日でも早くお乗りいただけるよう早速組み立てを行っていきます。

フレーム内部にワイヤーを内装させ、シマノのT47BBを取り付けます。

BBスレッドにスレッドコンパウンドを塗布。

 

 

メーカーの組付けマニュアルにはフレーム側のスレッドのみ塗布し、BB側には塗布しない指示があるのでそれに従います。

異音を予防するため塗り残しがないように丁寧に塗布します。

 

 

下の写真は、工場出荷状態のBB内側です、

まったくグリスが塗られていませんので、フレーム内部に入り込んだ汗やスポーツドリンクの水分に長期間さらされてしまうと腐食を引き起こします。

 

 

酸化で硬くなることを防ぎ、せん断安定性のあるシマノの『プレミアムグリス』を適量塗布して腐食を予防しておきます。

 

 

続いて下の写真は、ブレーキ取り付けボルトです。

ねじの有効部分にロックタイトをつけ指で塗り込みます。

 

 

クランクを仮組みし、フロントディレーラーの位置とお客様のフレームを守る『クラックセーブプロテクター』の位置を決めています。

 

 

クラックセーブプロテクターは高価なフレームをチェーン噛みこみによる傷や破損から守ってくれるお勧めのアイテムです。

熱成形を行い、フレームの形にフィットさせることができます。

 

当店がおススメする『CDJ CRACK SAVE フレームプロテクター』に関するブログはこちらから

 

 

下の写真のようにクランクを取り付けるとほとんど隠れてしまいますので、バイクのビジュアルに影響をあたえません。

 

 

続いて、スルーアクスルのディレーラーハンガー取付ボルトにロックタイトを塗布し、取り付けます。

 

 

ディレーラーハンガーのアライメントを確認し、リム部分で5mmほど狂いがあったため、取り外し修正を行いました。

さらにシフト調整、エア抜きなど細かい調整作業をしっかり進めて行きます。

 

 

 

Madone SL6 Gen6ついに完成です!

Viper Redのカラー×ガラスコーティングで迫力のMadone SL6 Gen6の完成です!!

ディティールを写真でご覧ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までこのブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。

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