【バイクエッグの組立事例】2021 S-WORKS TARMAC SL7 の組立工程をご紹介(2/3)

2021.02.27
メンテナンス関連

こんにちは!メカニックの渡辺です。

前回に続き、スペシャライズドのロードバイク「2021 S-WORKS TARMAC SL7」の組み立て工程を紹介します。

今回は、フォークコラムの正確なカット方法、Di2ケーブルの処理、ディレーラーハンガーのアライメントチェックまでを解説します。

 

 

S-WORKS 新型TARMAC SL7 組み立てレポート

第1話 組立前の準備(パーツチェック~ハンドルとサドルのポジション調整)
第2話 組立開始!(コラムカット~ディレーラーハンガーのアライメントチェック) ←今回はここ
第3話 組立完成!!(フロント・リアディレーラーの取り付け~完成まで)

 

 

正確なカット位置を出す!フォークコラムのカット工程

正確なカット位置を出すために、プレッシャーをかけてからカットする部分に印をつけます。

 

コラムカットの様子1

 

下の写真はコラムカットの様子です。ささくれにならないようにテープで養生を行い、目の細かいブレードを使います。

カーボンの種類で切れ方が違うのですが、S-WORKS TARMAC SL7のフォークコラムは異常なくらい切りやすいコラムでした。

 

コラムカットの様子2

 

内と外両側をダイヤモンドファイルで面取りします。

 

コラムカットの様子3

 

ヘッドベアリングに塗布するグリスは、はみ出してこないよう、ちょう度の硬いグリスを使用します。

 

グリス塗布の様子

 

コラムアンカーはコラムに負担をかけ破損させないように指定方向があり、▲マークがステムのクランプ部分に来るように挿入します。

 

コラムアンカー

 

 

 

異音防止に!ケーブルタイの取り付け

Di2のエレクトリックケーブルに異音防止のケーブルタイを取り付けます。

 

異音防止ケーブルタイ取り付けの様子1

 

この手のパーツは重量が気になるのですが、5本で【 1g 】ですので、良しとします。

 

ケーブルタイ5本の重さ・1g

 

チェーンステー部分のエレクトリックケーブルで、一番音が出そうなセンター部にケーブルタイを1本使いました。

 

異音防止ケーブルタイ取り付けの様子2

 

フレームセットには、リアディレーラー部分のグロメットが3種類付属していますので、シマノDi2用を使用します。

 

異音防止ケーブルタイ取り付けの様子3

 

 

 

ディレーラーハンガーのアライメント精度をチェック

リアディレーラー取り付け前に、ディレーラーハンガーのアライメントをチェック。

寸分の狂いもない非常に良い状態でした!さすがSPECALIZED S-WORKS !!

 

アライメントチェックの様子

 

今回のブログはここまでです。ご覧いただきありがとうございました!

次回はついに完成です!迫力の全貌をお楽しみに!

 

【第3話 組立完成!!(フロント・リアディレーラーの取り付け~完成まで)はこちら】